冷えずきんちゃん

Column

vol.13 2022.4.21 UP

『冷え性』は日本人だけ?日本と海外の「冷え」認識の違いとは

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みなさんは冬でも半袖で街中を歩く外国人を目にしたことはありませんか? 体が冷えてしまいそう...。と思わず心配になってしまいますよね。 そもそも国や人種によって「冷え」の感じ方に違いはあるのでしょうか。
今回は意外と知らない「冷え」に対する日本と海外の違いや、「冷え性」に対しての考え方などを紐解いていきます。

1. 「冷え性」って日本人だけに起こるの?

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そもそも「冷え性」という言葉は日本独特の表現であり、諸外国にはこの症状を表現する言葉がないとされています。 とはいえ、我々は同じ人間。外国の人の体にも「冷え」を感じる瞬間が少なからずあるはずです。
ただ、この冷えを ”病” として捉えるかどうかはその国の文化によって異なってきます。 また、冷えを苦痛と感じるか否かも、文化的要素が大きく影響しているそう。

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日本に古来から伝わる東洋医学では「冷えは万病のもと」と言われ、それに対処できる漢方薬なども盛んに売られてきました。 一方、西洋医学では冷えを特別問題視している内容は明記されていないそうです。
そのため、日本より北緯に位置するロシアやオランダには「冷え性」に当てはまる言葉は存在しません。
文化や思想に加え、医学的にも欧米人の体温は日本人より0.5〜1℃近く高いことも大きな要因と考えられています。

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その他、日本には四季が存在し、一年を通しての気温差が30℃近くにのぼります。 この気温差は世界でも珍しい環境であり、気温差により日本人は冷えをより感じやすくなっているとも言われています。

諸外国の人々も「冷え」は少なからず感じていますが、それを病として考えていない・自覚している国が少ないために「冷え性」という言葉・症状は日本独自のものとして考えられるようになったと言われています。

2. 諸外国の冷え対策

日本よりも寒冷地域に位置する国々ではどのような冷え対策が行われているのでしょうか。 3ヵ国を例に見ていきましょう。

2-1 ドイツ
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ドイツの冬は、氷点下にもなる極寒として有名です。ドイツでは、冬になるとセントラルヒーティング(※)や床暖房などで寒さ対策が行われてきました。
※建物の1箇所に熱源を発生させる装置を設置し、ボイラーなどの装置から発生した温水、温風、蒸気などを循環パイプで各部屋へと巡らせて建物全体を温める暖房システムのこと。
夏場は25℃を超える日はあるものの日本ほど暑苦しさを感じることもなく、快適に過ごせる日が多いそうです。

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    そんなドイツでは昔から冷え対策として自然療法の「メディカルハーブ」が用いられているそうです。
    メディカルハーブとは、ハーブを用いて体の中の内臓機能を活発にし、免疫力を高め、全身の血流を良くすることを目的としています。 ドイツでは冷え以外にも病気の予防や対策の一貫として、医者にかかる前にハーブティーを飲むのが一般的だそうです。
    体を温める効果のある「エルダーフラワー」や「リンデンフラワー」、日本人にも馴染みのある「カモミール」「ジンジャー」「ルイボス」などがよく飲まれています。

2-2 イギリス
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イギリスといえば「紅茶」が有名ですよね。 イギリスの紅茶文化といえば、15時のおやつの軽食と共に飲む「アフタヌーンティー」がよく知られています。
その他にも、朝起床後に飲む紅茶を「アーリーモーニングティー」、朝食時には「モーニングブレックファストティー」、そしてアフタヌーンティー以降の紅茶は「ハイティー」、夕食後には「アフターディナーティー」と飲むタイミングによって名称が分けられているほどです。

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    このように一日を通して愛されている紅茶ですが、実は冷え対策にも大きな影響力があります。
    紅茶は製造過程で茶葉を発酵して作られているため、体を温める効果が期待できるのです。
    紅茶と相性の良いレモンやジンジャーを混ぜると、冷え対策にも効果は抜群!

2-3 韓国
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日本からもほど近く馴染みの深い国、韓国。
韓国には冷え性にあたる「수족냉증(スジョッネンチュン)」という韓国語があり、日本人と同じように手足の先がかじかむように冷える症状に悩む韓国人も少なくありません。 日本と同様、冷えに対処するグッズも多く出回っている韓国ですが、この他にも体を温めるのに良いとされている韓国料理が目白押しなんです!

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    まず、韓国料理には欠かせない食材「唐辛子」には、カプサイシンという辛み成分を豊富に含み、血流を改善して代謝を促す効果があるため、冷え対策にはぴったり!

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    またイギリス同様、昔から風邪を引いたときや風邪予防に用いられてきたのが「韓国紅茶」です。
    冷え性改善に効果のある食材の代名詞でもある生姜がたっぷり入った「生姜茶」は、体を温めるのにぴったり! 生姜を加熱することで発生するショウガオールという成分が血行を促してくれます。

いかがでしたか。
冷えの感じ方やその対処法は国によって様々でしたね。
国の文化や考え方が違うにせよ、「食」を通じて体の内側から温まろうとする手法に共通点があるのも新たな発見だったかと思います。
この他にも海外の生活から学べる冷え対策はまだまだたくさんあります。 調べてみるともっと面白い対策法があるかもしれませんね。

参考サイト
からだも温まる♪冬におすすめハーブティー
欧米人観光客、寒さもなんの おもてなしのヒント │ NIKKEI STYLE

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