冷えずきんちゃん

Column

vol.16 2022.6.10 UP

そのやり方で大丈夫?正しく身につけたい「温活ライフ」

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冷え性の方なら特に日常生活の中に「温活」を取り入れているのではないでしょうか。
ですが、自分なりのアレンジをしてしまっていたり、きちんとできていても逆効果になっていたなんてことも。
今回はその理由を解説しながら、正しい冷え対策をご紹介します。

1. 大人の「1日3食」は実は食べ過ぎている?

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1日3食を摂ることは健康に良いとされています。体に良いと思って食べていた毎日の食習慣が、実は血流を悪くする原因になってしまうことがあります。
体を動かす習慣が少ない大人が1日3食しっかりと食べると、その分栄養も摂取できますが、消費しきれないものは老廃物として溜まり、血液がドロドロの状態に。 さらに現代は味が濃く脂質の多い食事を好む傾向にあり、栄養過多と言われています。
また、食べたものを消化・吸収するために胃腸に血液が集中するため、体の末端まで血液が届きにくくなるのです。

朝は、睡眠中に体内で処理された不要物を排出する時間ととらえ、朝食は軽めにしておくのが良いでしょう。 お味噌汁は体を温めるだけでなく、発酵食品なので腸の活動も活性化してくれるのでおすすめです。

2. 体を温める食材「生姜」をたくさん食べる。は、食べ方が分かれ道?

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冷え性対策としても有名な「生姜」。ピリッとくる辛み成分は、薬味や香辛料としても欠かせない食材です。
漢方や薬膳の世界でも生姜は多く取り入れられていますが、生の生姜を「生姜(ショウキョウ)」、乾燥させた生姜を「乾姜(カンキョウ)」と2種類に呼び分けています。 その理由は、効果の違い。
一般的に生姜を食べれば体が温まると言われていますが、生の生姜には強い殺菌力をもつ「ジンゲオール」が含まれており、一時的に体が温まったように感じます。 これは、体表近くの血流がよくなっただけであり、汗腺が開いて汗が出るので、最終的には冷えにつながってしまいます。

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体を芯から温めるには、生姜を乾燥させた「乾姜(カンキョウ)」がおすすめです。
乾燥させた生姜には「ショウガオール」という成分が多く含まれ、血行を良くし体を芯から温めてくれる効果が期待できます。 乾姜は、薄くスライスした生の生姜を一日天日干しすることで簡単に作ることができます。
また、市販の生姜パウダーなどもおすすめです。

3. 目覚めの一杯に「白湯を飲む」は、逆効果?

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睡眠中に汗で失われた水分を補い、内臓の動きを活発にさせるために目覚めの一杯に「白湯」を飲んでいる方も多いはず。
体を温める・ダイエットにも良いからと白湯を飲んでいても、一時的に温かくなったように感じるだけで、白湯自体に体を温める効果はほとんどありません。 白湯をたくさん飲みすぎると体内に入ってしばらくすると水に変わり、結局は体を冷やし、むくみの原因にもつながります。
朝に飲む白湯には、体を温めるシナモンや生姜パウダーを加えると、血管を広げて血流UPも期待できます。
その他、ハチミツやレモンを入れると疲労回復や美肌効果も期待できるそうですよ。
ぜひ、明日の朝から実践してみてください!

4. 代謝を上げるために「水は1日2L以上」。飲み方を間違えると逆効果に?

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美容や代謝UPを目指す女性は、一度はこの言葉を耳にしたことがあるはず。
ですが、1日に2L以上飲むということは体を動かして余分な水分を排出できることが重要になってきます。
汗をかくほどの運動をする時間がなかなか取れない現代のわたしたちにとって、1日に大量の水を飲むことは、かえって体を内側から冷やしてしまうことにもつながります。
また、過剰な水分摂取によりむくみが出て血流が悪くなるなどの悪循環に陥る可能性があります。 無理して水分を2L以上飲むのではなく、喉の乾きを感じたらこまめに飲むことを心がけましょう。
特に、秋冬などの乾燥する季節は意識的に水分を摂ることをおすすめします。
また、水分をたくさん摂るのであれば、きちんと排出することが大切です。 定期的に体を動かしたり、岩盤浴でじんわり汗を出せば代謝も上がりスッキリしますよ。

5. 汗をたくさんかくための「長風呂や半身浴」。本当に体は温まっている?

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冷えを軽減させ、リラックス効果も期待できる入浴。
しっかり温まりたいからといって熱いお湯に長時間浸かったり、半身浴で汗を流してはいませんか?実は、その入浴方法はかえって体を冷やす原因になっています。

42℃以上のお湯に入ると交感神経が優位に働きます。そうすると、体は興奮状態になり血管が収縮し血液の流れは滞ります。 お風呂から出た後体が冷えてしまうだけでなく、寝付きが悪くなったり眠りが浅くなるのはこのためです。
また、半身浴は汗をじんわりかくため冷え対策にむいていると思われがちですが、湯船に浸かっている面積が多く発汗量も増える「全身浴」の方が断然おすすめです。

半身浴を楽しみたい場合には、入浴前にコップ一杯のお水を飲み、入浴中もこまめに水分補給ができるようにペットボトルなどを準備しておくと良いでしょう。 40℃前後のお湯に20分以上浸かることで、デトックスやリラックス効果が期待できます。
ただし、冷え性対策を目的とするのであれば、全身浴で体全体を温めてくださいね。

いかがでしたか。普段何気なくやっている温活も、方法を間違えると逆に体を冷やす原因になってしまいます。
正しいやり方をマスターして、より効果的な温活ライフを楽しんでいきましょう。

参考サイト
実は間違っているかも? 冷え改善3つのルール | 「KOSE」輝き続けるあなたのために。コーセーの美容情報サイト
血流企画 第5回「冷え対策は食べ物から!体温を上げる食べ物で血流改善を」 | 健康 | UP LIFE
「しょうが」や「長風呂」は注意!? 冷え性対策、3つの誤解 | ウェザーニュース

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