冷えずきんちゃん

Column

vol.18 2022.7.6 UP

意外と知らない?夏の冷房調節のコツ

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暑さが厳しくなると冷房を使う機会が増えてきますが、皆さんは設定温度はどうしていますか?
つけていないと暑苦しく、設定温度を下げると冷え過ぎたりと適性な温度調整って意外と難しいですよね。
そこで今回は、暑い夏場も快適に過ごせる適切な温度設定をご紹介します。

1. 適正な温度設定は何℃?

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環境省は平成17年度より地球温暖化対策として、適正な室内温度の目安を28℃としています。
これは、冷房の設定温度を28℃に推奨するものではなく、室内温度の目安となっています。 冷房時の外気温や湿度、日差しの入り方や建物の状況、体調に合わせて快適な室内温度になるように冷房の設定温度を上手に調節しましょう。
(出典:COOL CHOICE ウェブサイトhttps://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/ )

冷房の適正な温度設定は、地球温暖化対策にはもちろんのこと、体への負担も軽減され、電気代の節約にもつながるといわれています。
オフィスでは、家庭に比べると人数が圧倒的に多く、パソコンやプリンターなど熱を発する機械もたくさんあります。その為、機械の近くにいる人や窓際にいる人は温度上昇を感じやすく、それ以外の人は同じ設定温度下でも冷えすぎてしまう場合があります。
それぞれの環境や体感温度によって暑さ・寒さをコントロールしにくいオフィスでは、個別の対策をとり、冷房に頼りすぎない工夫をすることでオフィスでも快適に過ごすことができます。

2. 効率的に体感温度を下げるテクニック

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冷房以外にも体感温度を下げるアイテムとして、扇風機やうちわの活用がおすすめです。オフィスでは、卓上サーキュレーターなどを取り入れると良いでしょう。
おうちでは、エアコンのフィルターをこまめに掃除することで冷房の効き目をあげたり、冷気を逃さないように扉や窓をきちんと閉めることなども有効的です。 日中の日差しで室内に熱がこもるのを防ぐため、外出前にカーテンを閉めておく、ブラインドや遮熱シートを活用するといった工夫もおすすめです。

<冷房に頼らず快適に過ごす方法>

● 外出前にカーテンを閉めたり、ブラインドや遮熱シートで室温上昇をストップさせて、部屋に熱がこもらないように工夫する。
● 室外機のまわりに物を置かないようにし、屋根を付けて直射日光を避ける。
● TVなど家電からの放熱も冷房効率に影響するので、使わない家電の電源はOFFに。
● 買い替えの際は、最新機器の購入で快適性と省エネ性能のUP
● 時短レシピを導入し、調理から発生する放熱を軽減することで室温上昇を防ぐ。
●うちわや扇子を利用して体感温度を下げる。
● 朝や夕方に打ち水をする。(気化熱により周囲の空気が冷やされる)
● 冷却ジェルシートや氷のうなどの冷感グッズを活用する。
●ポロシャツやかりゆし、機能・素材を活かしたスポーツアイテムなどを着用。
(出典:環境省)

3. 寝苦しい夏の夜を快適に過ごす冷房設定とは?

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日中とは異なり夜間は日差しの影響が少なくなりますが、寝ている間も暑さは続きます。
日照時間が長い夏は、建物や地面などに熱が伝導・蓄積され、暖められたコンクリートやアスファルトからその熱が放出される為、夜も暑さが続くのです。(ヒートアイランド現象) 地方より都会のほうが暑く、熱帯夜になりやすいのはこのヒートアイランド現象が影響しています。

そんな熱帯夜でも快適に過ごすには、冷房の温度調節の他「湿度コントロール」が重要です。冷房温度を高めに設定していても、湿度を下げることで体感温度を下げることができます。
わたしたちの体は、眠りにつくと深部体温(体内部の温度)を下げるために汗をかいて体温を調節しています。深部体温を下げることで人は体内部の機能を休め、入眠モードに入ります。
湿度が高いと睡眠中に出た汗が蒸発せず、深部体温を下げることができなくなるため、寝つきが悪くなったり睡眠が浅くなったりするのです。
寝室の温度があまり高くなく、湿度が高い日には「除湿」「ドライ」の機能を活用しましょう。
一晩中冷房をつけているという人は設定温度を28℃以上にし、湿度を50〜60%に下げると快適な眠りにつける環境になります。

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タイマー機能を利用する場合には、眠る前に室内温度を十分に冷やしておくと良いでしょう。クローゼット、押入れの扉も全て開けて冷やしておくことがポイントです。
眠り始めてから3時間で体の深部体温が下がるとされているので、「切タイマー」も3時間に設定すると快適な睡眠を得ることができます。

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