Column
vol.19 2022.7.22 UP
「夏冷え」体が冷える原因と対処法
暑さ対策が優先される夏。体は暑いのに手足はひんやり…こんな「夏の冷え」に悩んでいませんか?
今回は、そんな夏の冷えが気になる方に知っていただきたい、夏特有の冷えが起こる原因とその対処法をご紹介します。
- 目 次
- 1.夏の冷えの原因
- 2.夏冷えのサインとは?
- 3.冷え対策のためにできること
1. 夏の冷えの原因
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冷房の効きすぎ
夏は熱中症対策として冷房を使う機会が増えてきます。
適度な温度調節をしながら使用するには良いですが、急激に部屋を冷やしたり、長時間冷房の効いた室内にいると、体は体温を維持しようとして血管を収縮させます。 血管が収縮すると血流がとどこおり、体は芯から冷えていきます。 -
自律神経の乱れ
夏場は服装も一年で一番薄着なものになります。
前述の通り、夏の服装で冷房の効いた室内にいると体が冷えていきます。
さらに室内と外気温との温度差が激しいと自律神経の機能が乱れ、体温調節がうまくいかずに体が冷え切ってしまいます。 -
冷たい飲食物の過剰摂取
暑いからといって、ジュースやアイス、冷たい食べ物を摂取しすぎると、体の内側、内臓から冷えてしまいます。
また、夏野菜の代表のトマトやきゅうり、ナスなどはカリウムと水分を豊富に含んでいるため、利尿作用があります。 水分が排出されると同時に体の余分な熱を放出して体温を下げるので、夏バテには効果的ですが、摂りすぎると知らない間に体は冷えてしまいます。
2. 夏冷えのサインとは?
暑い季節はなかなか冷えに気が付きにくいもの。
ですが、こんなサインが出てきたら体は冷えているのかも…。ポイントを押さえれば冷え対策にもつながります。少しでも調子が良くないと感じたら、冷房を弱める、温かいものを口にするなどして冷え対策を取り入れましょう。
<体の冷えサイン>
手足の冷え、むくみ、倦怠感、疲労感、肩こり、微熱、肌荒れなど。
3. 冷え対策のためにできること
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冷房の温度調整
自律神経の乱れを引き起こさないためにも、冷房でキンキンにお部屋を冷やすのは控えましょう。
冷房の設定温度は、外気温−5℃以内にすると良いとされています。 また、常時冷房に頼るのではなく、除湿機能に切り替えたり、扇風機を併用するのもおすすめです。 -
体を温める食べ物を積極的に摂る
体を温める食べ物としてよく知られるショウガや夏バテにも効果的なニンニク、唐辛子などのスパイスがおすすめです。
また、手足の温度を上げるには、ビタミンEを豊富に含んだ緑黄色野菜やアーモンドが効果的です。緑黄色野菜は特にかぼちゃ、にんじん、小松菜、ブロッコリーなどが◯。味噌やヨーグルト、納豆などの発酵食品も積極的に摂取するとよいでしょう。
かき氷、冷やし中華、キンキンに冷えたジュースなど、冷たいものばかりを摂りすぎないように意識しましょう。 -
毎日軽い運動を取り入れる
ウォーキングは、もっとも手軽に始めやすい運動です。 腕を大きく振り、歩幅も広く、を意識して歩くと全身の筋肉を使うことができるので、体は熱を生み出しやすくなります。
夏の運動は気温の高い日中を避け、日が上り始めた朝方や日の落ちた夕方など涼しい時間帯を選びましょう。 水分補給も忘れずに、熱中症には十分に気をつけて行いましょう。 -
夏も湯船に浸かる習慣をつける
暑い夏はシャワーだけで済ませてしまがちですが、冷え対策には一年中「入浴すること」が大切です。
39〜40℃ほどのぬるめのお湯に15〜20分ゆっくりと浸かると血の巡りも良くなり、新陳代謝もUPします。
同時にリラックス効果も期待できるので、ストレス解消にもおすすめです。 -
インナーにひと工夫&羽織れるものを持ち歩く
汗ばむ夏こそインナーウェアは丁寧に選びましょう。
汗を吸収し肌への負担も少ない綿100%の生地で、丈の長いものを選ぶと背中や下腹部もしっかりと守ってくれます。
また、室内と外を行き来する場合には、カーディガンやストールを用意しておくといざというときに役立ちます。
夏は薄着になったり冷たい飲み物、食べ物を口にしたくなりますが、過度になりすぎないように。
暑い夏も「温活」を心がけて、体の芯を冷やさないポカポカライフを送りましょう。
参考サイト
意外と多い「夏の冷え」を予防しよう! | 山梨県厚生連
夏の不調、実は「冷え」が原因かも|からだ健康サイエンス | アリナミン製薬株式会社