冷えずきんちゃん

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vol.21 2022.8.26 UP

現代人特有?「ストレス冷え」の正体とは

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冷えとストレスには大きな関係があることはご存知ですか?
近年の冷えの原因としても増加傾向にあるストレス(過緊張)。ストレスによる冷えは特に20〜30代の女性に多く、比較的若い年代でも起こりやすいとされています。
今回はストレスと冷えの関係や特徴、冷えの対処法をご紹介します。

1. ストレスと冷えの関係

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一般的なストレスに対する体の変化には、頭痛や肩こり、吐き気、便秘などが挙げられます。その他には、気分が落ち込む、集中力の低下などといった精神的な症状も現れます。
ストレスを感じた状態になると、自律神経の中の交感神経が優位になり、血管が収縮、心拍数が増加します。 この状態が続くと筋肉も収縮し、手足の先から血液循環が悪くなって冷えを感じるようになるのです。
また、冷えを感じると体は熱の放出を防ぐために交感神経を優位にはたらかせ、体はリラックスできずに緊張した状態に。
つまり、「ストレス」を感じたときも「冷え」を感じたときも交感神経が働くため、血行が悪くなってしまうのです。

近年、20代の若年層のストレスによる冷えが増加しており、ストレスに加えて運動不足や内臓機能の低下など複合的な原因も挙げられています。 30代ではストレスによる冷えにプラスして内臓へも影響を及ぼすことがあるそうです。

2. ストレス冷えの特徴

ストレスによる冷えにはいくつかの特徴があげられます。

● 末端の冷え
● 疲れているのに眠れない
● 集中力がなくイライラしやすい
● 食欲不振
● 胃痛
● 息が吐きづらい

こうした症状を感じている場合には、ストレスによる冷えを疑いましょう。ストレスも冷えも悪化させないためには、早めの対策が必要です。

3. ストレス冷えの対処法

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ストレスからくる冷えは、体を外側から温めるだけでは十分な効果が得られません。
体の内側から温めて、普段からストレスをためない生活習慣を心がけましょう。

<ストレスをためこまないポイント>

● イライラを感じた時には、吐く息を長くして深呼吸を。
● 上手な気分転換方法を見つける。
● 自分の時間をもつ。
● ヨガやストレッチ、ゆったりとした運動を定期的に行う。
● ゆっくりとした入浴で、リラックスしながら体を温める。
● パソコンやスマホ、テレビなどは長時間使用し続けない。

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体を内側から温める対策の基本は「食事」です。
ダイエット目的などで近年朝食を抜く女性が増加傾向にありますが、これは体を冷やす原因につながります。
朝起きたての体は体温が低くなっているため、代謝も落ちている状態です。スープやお味噌汁を口にするだけでもお腹が温まり、冷え対策には効果的。
ストレスからくる冷えの場合には、香りの強い食材が良いとされています。 シソやミョウガ、ミントなどの香草が特におすすめです。

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ストレスには、ビタミンCやビタミンEも積極的にとっていきたい栄養素です。
ゴーヤやレモンにはビタミンCが豊富に含まれているだけでなく、香りも強いのでストレス冷えには効果的な食材です。
土用の丑の日によく食べられるうなぎにはビタミンEのほか、ビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲促進に効果的な成分も多く含まれています。
手軽に食べられるものでは、アーモンドやくるみなどのナッツ類、かぼちゃやブロッコリー、ほうれん草などの緑色野菜などもおすすめです。

ストレスと冷えはお互いに影響し合うもの。どちらか一方でも長く続いてしまうと体にも大きな負荷がかかり、慢性的になってしまいます。
我慢はせずに、きちんとケアをしてあげることが大切です。

参考サイト
専門家のアドバイス 冷え|味の素株式会社
体を温めてリラックスする方法 ストレスや緊張による冷え対策に | NHK健康チャンネル|NHK
【栄養士監修】ストレス軽減に効果的!? な4つの食べ物|株式会社ニチレイフーズ
ビタミンEの効果とは?必要な摂取量や多く含む食材をご紹介|築野グループ株式会社

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