Column
vol.24 2022.10.11 UP
甘いものは体を冷やす?冷え性さんに教えたいおやつ選びのポイント
突然ですが、皆さんは甘いものはお好きですか?
ケーキやアイスクリームはコンビニなどでも手軽に買えるので、甘党さんなら毎日でも食べたくなっちゃいますよね。
ですが、甘いものに含まれている「砂糖」も冷えの原因のひとつになります。冷え対策を万全にしていても、甘いものが好きな方は注意が必要です。
今回は、甘いものの上手な選び方・楽しみ方をご紹介します。
- 目 次
- 1.甘いものと冷えの関係って?
- 2.砂糖の種類と特徴を知ろう
- 3.体を冷やさないおやつの選び方
1. 甘いものと冷えの関係って?
わたしたちの体は、食事をすると血糖値が上昇します。
血糖とは、血液中に含まれているブドウ糖のことを言い、その血糖の量を表したものが血糖値です。
食事で摂取された栄養素のうち、糖分は唾液や腸に含まれている糖分分解酵素によってブドウ糖へと分解され、小腸で吸収、血液によって全身へと運ばれています。
糖分は血液に吸収される時間が他の栄養素と比べて早いため、空腹時に甘いものを食べると血液中の血糖濃度が急上昇します。
血糖濃度が高い状態の血液は、砂糖水のようにドロドロ ・ネバネバしているのが特徴。
このため血液の流れが悪くなり、血管内部で詰まりなどが起こることで、手足の末端から冷えを感じる原因になるのです。
2. 砂糖の種類と特徴を知ろう
一般的に、一番体を冷やしてしまう砂糖は「上白糖(白砂糖)」です。
白砂糖の主な原材料はサトウキビですが、製造される過程で体に必要なビタミンやミネラルなどの成分は取り除かれるため、「単糖」と呼ばれます。
「三温糖」は、上白糖に比べるとカリウムやナトリウム、カルシウムなどのミネラルを含んでいますが、製造過程は白砂糖とほぼ同じ。たくさん摂取すると冷えを促進させてしまうので注意が必要です。
反対に「黒糖」や「てんさい糖」は、体を温める砂糖として知られています。
黒糖の原材料も上白糖と同じサトウキビですが、しぼり汁を煮詰めて作られており、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラルもたっぷり。糖分は少なく、少し苦味や塩気を感じるのが特徴です。
てんさい糖の原材料は、北海道など涼しい地域で栽培されている砂糖大根です。(ビートとも呼ばれています。)
ビタミンやミネラルなどの栄養素は上白糖に比べて多く、砂糖の中で唯一オリゴ糖を含んでいます。
オリゴ糖は、ビフィズス菌を増やす役割があるので、胃腸の働きを活発にしてくれます。
腸の活動が整うことで便秘の解消や美肌効果、冷え改善が期待できます。
甘いおやつが食べたくなったら、上白糖たっぷりのケーキやアイスを買うことは極力控え、自宅でてんさい糖を取り入れたスイーツ作りをしてみるのもおすすめです。
ただし、摂取の ”し過ぎ” には注意してくださいね♪
3. 体を冷やさないおやつの選び方
スイーツを作る時間がない!そんな方には、おやつを買うときに意識したいポイントを3つご紹介します。
①ビタミンたっぷりのフルーツを選ぶ
フルーツは冷やして食べた方が一層美味しくいただけますが、お腹の中から体が冷えてしまうため、食べる直前に冷蔵庫から出して、常温に近い状態にしてから食べるよう心がけましょう。
もっと手軽に食べたいという場合には、ドライフルーツがおすすめです。
ドライフルーツには、市販のお菓子よりもビタミンやミネラルがたっぷり♪
砂糖でコーティングされているものではなく、「砂糖不使用」で素材の味を楽しめるものを選ぶようにしましょう。
②ミックスナッツ
アーモンドやくるみは血液をサラサラにしてくれるビタミンEを多く含んでいるため、冷え対策にはぴったりの食材です。
ただし、ナッツ類はカロリーが高いので食べ過ぎには注意しましょう。
③洋菓子より「和菓子」を選ぼう
和菓子に多く使用されている小豆には、ビタミンB群、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど、たくさんのミネラルが含まれています。
また、血流改善が期待できるポリフェノールやアントシアニンも含んでいるため、和菓子は温活に適したおやつといえます。
しかし、炭水化物をたっぷり使ったものも多いため、血糖値の上昇・減少は洋菓子よりも急激です。
また、和菓子、洋菓子ともに市販のおやつには「上白糖」が多く使用されている場合があるので、食べ過ぎには気をつけましょう。
おやつを選ぶときには、使われている砂糖の種類や成分を意識する、食べるときは空腹時を避け、適度な量を楽しむなど、ちょっとした心がけが冷え対策につながります。 ぜひ参考にしてみてくださいね。