冷えずきんちゃん

Column

vol.27 2022.11.25 UP

「靴下を履いて寝る」はNG?上手な冷え予防で快適な睡眠をGET

コラム 画像

冬の睡眠に冷えは大敵!睡眠時の冷え対策として「靴下を履いて寝る」という方も多いのではないでしょうか。 一方で、靴下を履いて寝ると睡眠の質が悪くなるなど、デメリットを聞くことも。
そこで今回は、靴下を履いて寝ることで睡眠にどのような影響を与えるか、また、そのメリット・デメリットをご紹介します。

1. 良質な眠りに欠かせない「睡眠のメカニズム」とは?

コラム 画像

まずはじめに、質の良い眠りには、わたしたちの体の「深部体温」が大きく関係しています。
体は、睡眠に入る前に熱を放出し、体内部の温度を下げることによって、睡眠が誘発されるという仕組み。そして体の熱を逃すのに重要な役割を果たしているのが「手足」です。
人は寝る前になると手や足から熱を放出して、深部体温を下げようとします。「赤ちゃんや子どもの手が温かいと眠たいサイン」と言われているのはこのためです。

手足の表面が冷えていたり、冷たい布団に入ると血管が収縮し、深部体温をうまく下げられなくなります。
「足が冷えていると寝つきが悪い」と感じるのは、この睡眠メカニズムからも正しい感覚と言えるでしょう。
そのため、入眠の前に足先が冷えないようにしておくことが重要です。

2. 靴下を履いて寝る メリット

コラム 画像

靴下を履くと足の表面温度が上がって深部体温の放出が活発になるため、寝つきが良くなる傾向にあると言われています。
さらに、保湿クリームなどを足先に塗ってから靴下を履くと、素足でいるときに比べて多少の乾燥を防ぐことが期待できます。

3. 靴下を履いて寝る デメリット

コラム 画像

寝る前に体を温めた方が寝つきが良いとされているのに、なぜ「靴下を履いて寝ると良くない」と言われているのでしょうか。
靴下を履いて寝るデメリットとして、大きく3つの理由があげられます。

①足先に熱がこもり、深部体温が下がりにくくなる。
靴下を履いたまま寝ていると、足先からの熱の放出が妨げられてしまう可能性があります。
深部体温を十分に下げることができず、眠気を誘いにくくなってしまいます。

②汗をかいて不快感増加&足の冷えを促進する。
靴下の中で熱がこもると、足からは汗がいつもより多く出ます。
汗ばんで蒸れた足では不快感を感じるようになる他、汗が足の表面温度を外へ逃してしまうため、足の冷えを招いてしまいます。

③靴下の締め付けによる血液循環の悪化。
靴下を履くことで足首が締め付けられたり足の指も自由に動かせなくなるため、血液の循環が滞ってしまいます。
血流が滞ると、足の冷えやむくみが生じてしまうおそれがあります。

4. 足の冷え対策方法

コラム 画像

どうしても足の冷えが辛くて寝付けないという方は、足首を締め付けないタイプの靴下がおすすめです。
素材は、シルクやウール、綿といった吸湿性・放湿性の良い自然素材を選ぶと良いでしょう。

また、足先全体を覆う靴下ではなく、指の動かしやすい5本指タイプや足先が出るレッグウォーマーも冷え対策には効果的。
5本指タイプは、指の間の汗を効率よく吸収し、足先が開放的なレッグウォーマー は、発汗や熱放出の妨げが無いため、 足首・ふくらはぎを効率よく温めることができます。

また、就寝前には足裏や足首をマッサージすると、睡眠の質はより高くなります。 クリームやマッサージオイルなどを使うと滑りがよくなり、保湿もできるので一石二鳥ですよ。

コラム 画像

基本的には、就寝時には靴下を「履かない」方がより快適に入眠することができそうですね。
それでも靴下が手放せないという場合には、お風呂上がりから就寝前までの時間で足をしっかりと温めるようにしてみましょう。

参考サイト
睡眠 | UP LIFE | Panasonic

戻る