冷えずきんちゃん

Column

vol.28 2022.12.9 UP

冷え・むくみの対策に!リンパを知って巡りの良い体へ

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冷えやむくみ(浮腫)は、女性にとって永遠の悩み。そこには「リンパ」の流れが大きく関係しています。
名前は聞くけど、知っているようで意外と知らないリンパの世界。 冷えとむくみ、リンパの関係をご紹介します。

1. リンパとは

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みなさんも、風邪を引いた時にお医者さんに首筋を触れられて、「リンパが腫れていますね。」などと言われた経験があるのでは?

「リンパ」とは、血液が濾過されてできたリンパ液、全身に張り巡らされたリンパ管、リンパ管が集まるリンパ節の総称です。 「細菌やウイルスを予防する免疫機能」と「体の中の老廃物や細菌・ウイルスなどを体外へ排出する」2つの役割を担っています。

リンパ液は、リンパ管を通って全身を巡り、最終的には鎖骨下の静脈と結合して、心臓へと送り込まれます。
リンパ管は、細菌やウイルスの侵入をせき止める場所。
風邪を引くとリンパ節が細菌を排除しようと働くため、「リンパが腫れる」というメカニズムになっているのです。

【全身の主なリンパ節】

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2. 冷え・むくみとリンパの関係

リンパ液は、リンパ管の周りの筋肉の収縮・弛緩の働きによって、約8〜12時間(健康な状態の場合)かけて体中を巡ります。
寒い日に体を縮めたり、長時間同じ体勢でいると、リンパの巡りや血流が滞りやすい状態に。
さらに、足には全身の3分の2ほどの筋肉が集まっており、足が冷えると、体のあらゆる機能が低下。冷えやむくみが悪化しやすくなります。

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女性は男性よりも筋肉量が少ないため、より冷えを感じやすく、デスクワークで夕方からむくみを感じるという方が多いのも、このためだと考えられます。

むくみが特に起こりやすい部位は、足の付け根や内腿、足の甲、腕や手指。
ひどい時には顔やまぶた、咽頭まで様々です。

体の巡りが悪くなると、老廃物が体内に停滞する時間も長くなるため、顔のくすみやクマなどといった症状も現れやすくなります。

3. 日常生活で気をつけたいこと

<ケア>
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入浴後の体が温まっている状態で、マッサージをすると効果的です。
むくみが気になる部位や、リンパ節の集まる鎖骨周り、首の付け根、足の付け根の鼠径(そけい)部から始めていきましょう。
強く指圧するのではなく、優しくそっと撫でるように行うのがポイント。 保湿剤を使用すると滑りも良く、スキンケアも同時にできますよ。

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また、弾性ストッキングや着圧タイツ(ストッキング)などを使うのも有効的。
寝ている間も履いておけるものや日中専用など、いろいろなタイプがあるので、ライフスタイルに合わせて選んでみましょう。

<食事>
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1日の摂取カロリーをおおよそでも把握するようにしましょう。味の濃い食事・塩分の多い食事はむくみの大敵となるので、1日1食までに。
カリウムを多く含むバナナやほうれん草などは利尿作用があり、むくみ対策にも効果的です。

<運動>
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週に1〜2回程、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を習慣づけるようにしましょう。
忙しくて時間が取れない方は、電車を1駅前で降りて歩いてみる、エスカレーターではなく階段を使うなどでもOKです。
筋肉が凝り固まらないように、定期的に首・足首・手首を回す、肩甲骨を動かすように肩を回す、足の指を動かす、余裕があれば爪先立ちを行うなども効果的です。

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負荷のかかるトレーニングやランニングを急に始めると、筋肉痛や疲れなどが出やすく、かえって悪影響になる場合もあるのでご注意を。

毎日のセルフケアで、冷え・むくみから体を解放させてあげましょう。
ただし、むくみが長時間引かなかったり、数週間続く場合には、他の病気などが考えられるので、早めに病院で受診するようにしてくださいね。

参考サイト
むくみ・冷え |日本橋中央整骨院
リンパ浮腫の仕組みや治療法について|リンパ浮腫ネットワークジャパン

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