Column
vol.30 2022.01.13 UP
「男性の冷え」増加中!手軽にできる対策は?
女性のイメージが強い「冷え性」。
ですが、「男性の冷え性」が増えてきているって知っていますか?
今回は「男性の冷え」にスポットを当て、冷えの原因や対策、改善方法についてご紹介します。
- 目 次
- 1.男性の冷えの原因と症状
- 2.冷えのチェックポイント
- 3.今日からできる冷え対策
- 4.まとめ
1. 男性の冷えの原因と症状
男性の冷えは、年齢や遺伝、生活習慣・自律神経の乱れ、筋力や内臓機能の低下、脂肪増などが大きく関係しています。
特に、筋力が低下する中高年以降から増加しやすいと言われていますが、近年は、働き盛りの若い男性にも増えてきているようです。
仕事によるストレスや長時間同じ体勢のデスクワーク、さらにはリモートワークなどによる運動不足が主な原因と考えられています。
しかし、男性は「自分が冷え性である」という自覚をもつ人が女性に比べて圧倒的に少ないため、きちんとした対策ができていないのが現状です。
男性の冷えは、手や足など先端が冷える「末端冷え性タイプ」が特徴的。
他にも、肩こりや腰痛、頻尿などの諸症状から、冷えに気がつく場合もあります。
2. 冷えのチェックポイント
自分の冷えに気がついていないことが多い男性。
体が冷えていないか、冷えを招く習慣がないかをチェックしていきましょう。
ご家族やパートナーにも、ぜひシェアしてみてくださいね。
【男性編】
□ 疲れやすい
□ 睡眠不足が続いている
□ 喫煙習慣がある
□ 運動する機会が少ない
□ 脂っこいもの、甘いものが好き
□ 薄着で過ごすことが多い
□ お風呂はシャワーで済ませがち
該当する項目が多いほど、体は冷えやすい状態に。
自覚症状がまだなくても、「隠れ冷え性」「冷え性予備軍」になっている可能性もあります。
次の項目では、男性でも手軽に取り入れられる冷え対策をご紹介していきます。
3.今日からできる冷え対策
①温かい服装を選ぶ
一番簡単な冷え対策が「服装選び」です。
ただ重ね着をすれば良いというわけではなく、冷えている部分、冷えやすいポイントを意識的に温めることが大切です。
大きな筋肉が集まる「下半身」は、温めるべき大切な部位。
お腹や腰回りを温めるはらまきを活用したり、ふくらはぎまで覆えるロング丈の靴下などがおすすめです。
薄手のものを選べば、スーツの下でも目立たずに着用することができます。
②電車では首元を開けて温度調節を
朝、家を出る時は凍えるような寒さなのに、電車に乗ったらムワッとした暑さ。満員電車では、コートも脱げず、気が付いたらじっとり汗をかいている、なんてことありますよね。
汗をかいたまま外に出ると、汗が冷えて、さらに体の冷えが加速してしまいます。
電車に乗る前には、体の熱を逃せるよう、マフラーは外しておきましょう。
その他、首元のボタンを外したり、ネクタイを緩めておくのも効果的です。
③カイロを貼る
カイロを貼ると暑くなりすぎてしまう、部分的に汗ばんでしまうから苦手、という方でも、ポイントを押さえることで、快適に体を温めることができますよ。
足の冷えが気になる場合には、足首を温めてあげましょう。
足首には、太い血管が通っているので効率よく温めることができます。
また、太ももやふくらはぎにカイロを貼るのもおすすめです。
手で触ってみて、冷たかったり、筋肉が硬くなっている場合には、是非試してみてください。
④適度な運動を心がける
筋肉量が増えると、基礎代謝がアップして、体から熱を生み出しやすくなります。
しかし、「よし!運動しよう!」と思い立っても、重い腰を上げて動き出すのは、なかなか難しいもの。
そんな時は、まず普段の生活や毎日の通勤にひと工夫。
例えば、いつもより少し早く家を出て一駅分歩いてみる、エスカレーター・エレベーターではなく階段を使う、ちょっと遠回りして帰宅するなど、まずは「歩く」ことを意識してみましょう。
1日の歩数が増えるだけでも、積み重ねれば大きな運動。
体を動かすとストレス解消にもつながり、気分転換にも効果が期待できますよ。
⑤食生活の改善
わたしたちの体は、食べたもので作られています。そのため、体を冷やさない食材を意識して選ぶと効果的。
ショウガやニンニク、かぼちゃ、玉ねぎなどは、体を温める食材として知られています。
働き盛りの男性は、特に外食することも多い「お昼ご飯」。
購入する前には、使われている食材をチェックしてみると良いでしょう。
また、外食ではなくお弁当を持参している方は、味付けにショウガなどを使うのもおすすめです。
仕事の休憩中に何気なく飲んでいるコーヒーも、そこに含まれるカフェインは少量であれば体の血行をよくして冷え改善に期待ができますが、過剰に摂取すると自律神経が乱れて、体の冷えにつながると言われています。
コーヒーを飲む場合には、1日4〜5杯までに留めたり、お昼の1杯を紅茶に変えるなどして、摂取量を調整してみましょう。
⑥飲み会では「お酒選び」と「飲み方」がポイント
仕事の付き合いなどで、飲み会の席が多い男性も少なくないはず。
基本的にお酒は体を冷やしやすいものが多く、「とりあえずのビール」はまさにその代表格。
そうと分かっていても「キンキンに冷えたビールで1日の疲れが取れる!」「仕事終わりの一杯は至福の時!」。どうしても飲みたい時だってありますよね。
そんな時は、ビールは最初の1杯だけ、とマイルールを決めておくと良いでしょう。
一気に飲み干すのも禁物なので、ゆっくりと味わって楽しんでみてください。
【体を温めるお酒】
● 日本酒
● 紹興酒
● 赤ワイン
冷え対策には「ホット」がおすすめ!
【体を冷やすお酒】
● ビール
● ウイスキー
● 焼酎
原料に「麦」が使われているものは体を冷やす。と覚えましょう
4.まとめ
「男性の冷え」は、女性に比べると注目されることがまだまだ少なく、冷えを自覚している方も少ないと言われています。
そのままにしていると、体はさらに冷えやすい体質になり、ひどい時には仕事にも支障をきたすほどに。
少しでも冷えを感じたら、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
今は冷えを感じていないという方も、生活習慣や食生活を見直して、「冷えにくい体」を目指していきましょう。