冷えずきんちゃん

Column

vol.32 2023.02.10 UP

女性に多い「冷えのぼせ」原因は冷え性の悪化にあり!

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体は冷えを感じているのに、頭や顔だけ暑くてなんだかボーッとする。この症状こそ、今回のテーマ「冷えのぼせ」。
冷えに悩む方が多い一方で、この「冷えのぼせ」の症状を抱えている方も増えているようです。
今回は、冷えのぼせの特徴や対処法、セルフケアについてご紹介していきます。

1.「冷えのぼせ」ってどんな症状?

「冷えのぼせ」とは、冷え性によって引き起こる症状の一種です。手や足などの末端は冷えているのに、上半身や頭はほてって熱くなる状態のことをいいます。
お風呂上がりやサウナから出た後に感じる「頭がボーッとする」感覚とよく似ており、年齢を問わず誰にでも引き起こる可能性があります。

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冷えのぼせの典型的な症状として、

①上半身は冷えを感じないが、手足は冷たい。
②気温・運動など体が熱くなる条件の直後に、胸より上がカーッと熱くなり大量の汗が出る。
③手のひらや足の裏などにじっとりと汗をかく。

などが挙げられます。

冷えのぼせは冷え性の一種とご紹介しましたが、その冷え性もいくつかの段階があります。
体が冷えると、はじめに「血行不良型」の冷えが生じ、血液やリンパ液の循環が滞る、余分な水分や老廃物などが溜まりむくみを起こす「水分代謝異常型」の冷えに発展していきます。

この状態が続くと、体温を一定に保つ機能が働きはじめ、生命維持に最も重要な頭部の温度をあげようと、自律神経が働き始めます。
その結果、「手足は冷えているのに、頭や上半身は熱い」という体温バランスが取れていない状態に。

この「自律神経異常型」の冷えこそが、「冷えのぼせ」の原因なのです。

2.なぜ冷えのぼせは女性に多いのか

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冷えのぼせが女性に多い理由は、女性ホルモンのエストロゲンが大きく関係していると言われています。
無理なダイエットやストレス、生活リズムの乱れ、加齢などの原因により、女性ホルモンの分泌量は変化していきます。

女性ホルモンが減少すると、冷えに加えて、生理痛の悪化・月経不順・ニキビ・吹き出物など女性特有の悩みも増していきます。

女性ホルモンと自律神経系の分泌をコントロールしている部位は、どちらも脳の視床下部に存在します。指令元が同じ場所にあるために、女性ホルモンと自律神経系は互いに影響を受けやすく、自律神経のバランスが乱れると、イライラする、寝付きが悪い、汗や顔のほてりといったように様々な症状を引き起こし、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

3.突然の症状に!いざと言うときの対処法

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冷えのぼせは、意図せず突然やってくる厄介な症状です。
頭や顔がボーッとして熱さを感じたら、のぼせた部分の熱を逃がすために、一時的に風に当たるなどして冷ますようにしましょう。ただし冷ましすぎにはご注意を。

そして、お腹や足首などは温めてあげるとより効果的です。
冷えのぼせが起こりやすい方は、普段からはらまきやレッグウォーマーを活用すると良いかもしれません。

4.日頃から心がけたいセルフケア

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冷えのぼせにならないためには、毎日のセルフケアがとても大切。

特に、入浴は冷えのぼせの症状緩和には有効です。
ぬるめのお湯にゆったり浸かって体を温めることで、体の巡りもよくなり睡眠の質も向上します。
ただし、むやみに温めたり、長風呂をすると体の芯が温まる前にのぼせてしまい、めまいや立ちくらみを伴う危険も!我慢せず、心地よいと思う程度に留めてくださいね。

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食事面では、カフェインやアルコール、香辛料などの刺激物は極力避け、ビタミンB群やビタミンC、Eなどをたっぷり摂るように心がけましょう。

ストレスは、心にも体にも悪影響を与えるので、自分なりの解消法を見つけておくことをおすすめします。

女性ホルモンの分泌量は、年齢とともに減少を続けるため、増やすことはできませんが、コントロールする・補うことは可能です。
それには「バランスの良い食事」「良質な睡眠」「適度な運動」の3つの心がけが重要になってきます。

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大豆食品に含まれている「大豆イソフラボン」は、エストロゲンとよく似た働きをするため、積極的に摂取していきたい食品です。
また、適度に体を動かし、血行をよくすることは女性ホルモンにも良い影響を与えることができます。
デスクワークをしている方は、特に血行が滞りやすくなるので、1時間に1回立ち上がる、ストレッチをするなど意識してみると良いでしょう。

それでも症状が頻繁に起きたり、症状が続く・改善しない場合には、婦人科や内科、心療内科などへの受診をおすすめします。

「冷えのぼせ」は、冷え性の症状の一種です。
冷えが起こる原因を改善するためには、無理や我慢は禁物。のんびりと、心地よいと感じるケアを続けていくことで、少しずつ冷えにくい体質に変えていきましょう。

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