冷えずきんちゃん

Column

vol.36 2023.05.19 UP

梅雨時期の体調不良を整えたい!気候・気圧の変化への対策

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梅雨になると「頭痛」「めまい」「だるさ」など、体の不調に悩まされる人が増える傾向にあります。
なぜ梅雨になると体の不調が表れるのでしょうか。その原因と、梅雨時期ならではの対策をご紹介します。

1.梅雨に体調を崩しやすいワケとは?

梅雨に近づくと、曇りや雨の日が続き、気分も体調もなんだか優れない...。そんな経験、誰もがあるはず。
近年、梅雨の時期に起こる不調を「梅雨だる」「梅雨バテ」「6月病」などと呼ぶこともあるようです。
なぜこの時期になると、体に変化が表れるのでしょうか。主な原因は以下の3つがあげられます。

原因1.気温・気圧の変化が激しい
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天気が頻繁に崩れやすい梅雨は、低気圧と高気圧の入れ替わりも激しくなります。天気が良い日は高気圧におおわれていますが、天気が崩れると気圧は次第に下がっていきます。
気圧の入れ替えが起こると、なぜ体に不調が表れるのでしょうか。

気圧が下がると、わたしたちの体は僅かながら「体を膨らませようとする力」が働きはじめます。しかし実際に、体が膨らむことは起こりませんよね。

人間は気圧の変化を耳の奥にある器官「内耳(ないじ)」で感じ取り、脳の中枢にある「自律神経」に気圧の変化を伝達します。
自律神経は交感神経(興奮モード)と副交感神経(リラックスモード)とがあり、互いにバランスをとって体に作用しています。

自律神経が正常に働いていると、「体を膨らませようとする力」に対抗するべく、交感神経を優位にさせて血管や筋肉を収縮し、体内の圧を調整していきます。
この状態が続くことによって、自律神経の切り替えが正常に働かなくなり、様々な体の不調が引き起こされるのです。

原因2.日本人の体は水分が溜まりやすい
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島国である日本は、全方角を海で囲まれており、常に湿気が入りやすい環境にあります。いわば、日本に住んでいるだけで湿気にさらされているのです。

過剰な水分は体のあらゆるところに溜まりやすく、むくみや頭痛、食欲不振、消化不良など様々な症状を引き起こすと考えられています。

原因3.休日が少ない
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梅雨入りから梅雨が明けるまでの約1〜2ヶ月は、他のシーズンと比べて祝日が少ない時期。休日が少ないと、その分体に疲労が溜まりやすくなります。
さらに、日照時間が伸びることで、仕事終わりに飲み会やショッピングに出かけるなど、活動時間も長くなるでしょう。
「休息時間は短いのに、活動時間が延びる」ことで疲労が溜まり、体の不調にもつながってしまうのです。

2.梅雨に起こる体の不調への対策法

体の不調を避けるには、なんといっても「自律神経を整える」ことがポイントです。
そのためには、規則正しい生活を心がけたり、ストレスを必要以上に溜め込まないことが大切ですが、天候による影響は避けられません。
ここでは、梅雨時期でも取り入れやすい対策方法をご紹介します。

①雨や曇りの日は室内を明るくする
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人間の体は、日光を浴びることで幸せホルモンである「セロトニン」が多く分泌され、体調やメンタルに良い影響を与えてくれます。しかし、梅雨時期は日光を浴びる時間が短く、気分も落ち込みがちに。

朝起きたらカーテンを開け、できるだけ室内を明るくします。足りない場合は電気をつけ、できるだけ明るい環境を作ってあげましょう。

②朝のリズムを作る
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朝起きてカーテンを開けたら、しっかりと朝食を食べるように心がけましょう。そうすることで体が目覚め、活動モードに切り替えることができます。
日中は交感神経を、夜は副交感神経を優位にさせることが大切です。

③就寝前は「目元」を温める
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就寝1時間前はスマホやテレビを控え、室内灯を落としてリラックスできる空間を作っていきます。蒸しタオルやアイマスクなどで目元を温めると、さらに副交感神経を高めることができ、良い睡眠にもつながります。
睡眠時間は、たっぷりととりましょう。

3.梅雨は「服装」にも気をつけよう

梅雨時期は、朝晩の寒暖差が大きいこともしばしば。さらに雨に濡れたままにしていると、体温が奪われ徐々に冷えてしまいます。
ここでは、梅雨時期の服装選びのポイントについてご紹介します。

・タオルと替えの靴下を用意しておく

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傘やカッパなどの雨具は持っていても、靴の中まで雨がしみてきたり服が濡れてしまったりと不測の事態も起こりますよね。
そんな時でもすぐに拭けるよう、梅雨時期は「タオル」を持ち歩きましょう。おすすめは、凸凹のあるワッフルタオル。吸水性と速乾性に優れています。
また、足が冷えると全身の冷えにもつながってしまう可能性があるので「替えの靴下」もマストアイテムです。
靴の中までしみ込んでしまった場合には、できるだけ靴を乾かしておきましょう。スニーカーであれば、中にカイロや新聞紙を入れると乾きが速くなりますので、お試しあれ。

・羽織るものを用意する
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「気温が5℃変わると、衣服が1枚必要になる。」と言われているように、気温の寒暖差が大きい梅雨時期は、羽織りものを1枚用意しておくと安心です。羽織りやすい薄手のカーディガンやパーカーなどがおすすめです。

・水はねに対応できる、短めのパンツやスカートを選ぶ
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雨の中歩いていると、ボトムスの裾だけびしょびしょに濡れてしまった...そんな経験はないでしょうか。
折り返していても歩いているうちに落ちてきてしまったり、靴のしぶきが飛んでしまったりと、裾の長いボトムスは雨には不向き。裾が濡れていると不快感も続きますよね。
そこで、裾の短いパンツやスカートを選ぶことで、こうした悩みも改善されます。長靴を履いてもコーディネートが決まりやすいという利点もありますよ。

気温・気圧の変化が大きく、休日も少ない梅雨の時期は、1年の中でも体に負担がかかりやすいシーズンです。
そんなときこそ規則正しい生活を送り、体の不調となる原因を軽減させることが大切です。
上手に梅雨を乗り切って元気に夏を迎えましょう!

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