Column
vol.04 2021.12.09 UP
冷えが女性に多い理由って?
「手足が冷えて眠れない」「足先が冷えてだるい」など、女性の多くが悩んでいる「冷え性」。
最近では季節を問わず冷えを感じたり、日常生活に支障をきたす人も少なくありません。
では、なぜそもそも女性に冷え性が多いと言われているのでしょうか。
今回はその理由について、詳しく見ていきましょう。
- 目 次
- 1.筋肉量の違い
- 2.食生活やライフスタイルによる冷え
- 3.自律神経の乱れ
1. 筋肉量の違い
身体の熱は、食べ物の消化・分解や、基礎代謝、筋肉の運動によって作られます。
そして血液によって熱が全身に運ばれ、身体が温かくなります。女性は男性に比べて筋肉量が少なく、
血液を身体に送るポンプ機能も弱いため、末端まで血が巡りにくく手足が冷える人が多いのです。
リモートワークが増えて運動不足になったという方も多いのではないでしょうか。
筋肉量が減るとうまく熱を作れなくなり、冷えも加速してしまいます。
お昼休みにちょっと外を歩いてみたり、お休みの日には簡単なエクササイズを取り入れたり、適度に身体を動かして筋肉量アップを意識してみましょう。
2. 食生活やライフスタイルによる冷え
ダイエットをしている女性も多いと思いますが、痩せたいからと食事を減らすと、筋肉量も減り、身体から熱を作りにくくなります。
冷たい飲み物やアイスクリームなども身体を冷やし、糖質の多いお菓子は血の巡りを悪くする要因となります。
また、女性特有のファッションも冷えの原因になります。
素足でのサンダル姿や、薄手のスカートは足元から冷えますし、締め付けのある下着や服も血流が悪くなり、冷えにつながります。
冷えが気になる季節には、肌の露出は避け、リラックスした温かい服装を心がけましょう。
3. 自律神経の乱れ
オフィスやお店などでは冷暖房の効いたところがほとんどですが、屋外との気温差が大きくなると、
自律神経が乱れ、もともと備わっていた体温調節機能が上手く働かなくなります。
また、過度なストレスがあると交感神経が優位になり、身体は緊張状態に。毛細血管が収縮して血流が悪くなります。
自律神経の乱れが、冷えの原因になるのです。
身体が冷え切ってしまうと自力で温めるのは難しくなります。外出先では冷えを我慢せず、ストールや羽織ものを使って、うまく体温調節をしていきましょう。
この他にも加齢による基礎代謝の低下や、喫煙なども冷えの原因となります。
「冷えは万病の元」と言われ、健康や美容に大きく影響を与えます。
女性特有のライフスタイルにより冷えを招くことも多いので、適度に身体を動かしたり、身体を温める食事を選んだり、やれることから取り組んでみてはいかがでしょうか?
いろいろ試しても冷えが改善しない場合には、一度婦人科や女性外来などを受診することをおすすめします。